ED(勃起不全)
EDとは「Erectile Dysfunction」の略で、「勃起機能の低下」をあらわします。全く勃起しないだけでなく、硬さや勃起の維持時間が不十分であり、「満足な性交が行えない状態」のことを広くEDと言い、日本においては成人男性の4人に1人が中等度以上のED症状を抱えている、と言われています。
病気の特性上、お一人で悩みを抱える方も多く見られますが、肉体的・精神的な自信の喪失につながるなど、QOL(生活の質)にも大きく影響する病気です。決して珍しい病気ではなく、かつ多くの場合治療も可能な病気です。恥ずかしがらず、お早目にご相談ください。
ED(勃起不全)の原因
EDの原因は、大きく以下の4つに分類されます。
①器質的ED
動脈硬化や神経の障害など、勃起に関与する神経や血管、もしくは陰茎そのものの障害によって引き起こされるものです。
よって、当院でも積極的に治療を行っている高血圧や糖尿病、脂質異常症や高尿酸血症など、動脈硬化を促進するような生活習慣病を持っておられる方は、EDになりやすいと言えます。
また喫煙や過度の飲酒も、同様の理由でEDの原因となる場合がありますので注意が必要です。
②心因的ED
仕事や夫婦関係といった日常のストレス、また「性交が上手くいかなかった」といった経験がトラウマとなり、その緊張などから勃起が不十分となる場合があります。
③混合型ED
上記の①、②の両方の要素が合わさっており、どちらにも分類がしにくい病態です。多くの場合のEDは、こちらの混合型であると言われています。
④薬剤性ED
抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬、高血圧のお薬や不整脈のお薬、消化器疾患のお薬など、様々なお薬の副作用によってEDが引き起こされる場合があります。よって、EDの治療を行う際には今飲んでいるお薬を把握することも大切です。
ED治療の流れ
ご予約
お電話、WEBによるご予約を受け付けております。
直接ご来院いただいても受診いただけますが、混雑状況によって少しお待ちいただく可能性があります。
簡単な問診票
ご来院いただきましたら、簡単な問診票をご記載いただきます。ED治療は自費診療となりますので、保険証、また身分証明書なども必要ありません。
診察と治療
問診票にご記載いただいた内容をもとに、診察室にて診察と治療薬についてご説明いたします。ご質問やご相談もご遠慮なくお尋ねください。
診察後について
ED治療薬は診察室内にて処方いたしますので、薬局に寄ることなくそのままお帰りいただけます。
ED治療薬の入手方法における注意点
昨今、インターネットを中心に医療機関を通さずED治療薬が販売され、安易に購入ができてしまう実情があります。医療機関を受診しなくてもよい、というメリットを感じられるかも知れませんが、「正しい飲み方」を知らないまま飲んでしまう、「副作用の管理ができない」などの危険を含んでいます。
更に、そのインターネットを通じて手に入れた薬が本物であるという保証がありません。少し古いデータではありますが、2005年8月から2009年4月の間にインターネットを介して入手したED治療薬を解析したところ、43.6%が偽物であったという調査結果が出ています。無害な成分であればまだ良いのですが、中には人体にとって有害な物質が含まれている可能性も否定できません。
もちろん、本物のお薬であったとしても、飲み方が間違っていれば十分な効果は期待できません。ある研究では、バイアグラが無効と言われた患者様236名を対象に服用方法の教育を行ったところ、その内98名(41.5%)が有効に転じたという報告があります。
ご面倒に感じるかも知れませんが、医療機関を通さずにED治療薬を手に入れるというのは上記のようなリスクを含んでいます。
当院ではできるだけ患者様の負担を少なく、安心して治療を継続していただけるように工夫をしておりますので、ED症状でお悩みの方はどうぞお気軽に当院までご相談ください。
