高齢者の肺炎球菌ワクチン
高齢者の肺炎球菌ワクチン
ニューモバックス(PPV23)とプレベナー(PCV13)の違い
ニューモバックス(PPV23)
- ポリサッカライドワクチン/23価
- 免疫記憶効果がなく持続効果が劣る。
- ワクチン接種を繰り返してのブースター効果なし。
- 鼻や喉の粘膜への定着(保菌)※を防止できない
- プレベナーより安価
- 成人は公費で接種可能(助成金対象の方)
プレベナー(PCV13)
- コンジュゲートワクチン(結合型ワクチン)/13価
- 免疫記憶効果あり。
- ワクチン接種を繰り返してのブースター効果あり。
- 鼻や喉の粘膜への定着(保菌)※を防止できる
- ニューモバックスよりも高価
- 成人は自費のみ。公費で接種できない
- 小児は公費で接種可能
| ニューモバックスNP PPV23 | プレベナー13 PCV13 | |
| 含まれる莢膜抗原 | 23種類 | 13種類 |
| 抗体を作らせる能力 | 低い | 高い |
| 効果の持続力 | 短い | 長い |
| 再接種の必要性 | 5年ごとに必要 | 不要 |
| 補助の有無 | 定期接種対象年齢で有り | 無し |
日本呼吸器学会・日本感染症学会で二剤併用を推奨しており、
当クリニックでも双方の長所を生かすために二剤併用投与をお勧めします。
日本呼吸器学会・日本感染症学会で二剤併用を推奨しており、当クリニックでも双方の長所を生かすために二剤併用投与をお勧めします。

アメリカ疾病対策センター(CDC)の見解
はじめて肺炎球菌ワクチンを打つ方にはまずプレベナー(PCV13)を接種することを推奨しています。
更にその6~12ヶ月後にニューモバックス(PPSV23)の接種を薦めています。
